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日常の経理業務はどうすればよいのか
なぜ帳簿は必要か
法律で作成が義務付けられているからです。会社と個人事業者は一定の要件を満たした帳簿 を作成しなければなりません。
この記帳義務を覆すことはできません。株主や債権者への報告、租税計算、利害関係者(販
売・仕入先など)とのトラブル解決には客観的な証拠が必要です。記帳していない会社や個人 事業者は、ブレーキの故障したあるいは保険に加入していない自動車と同じです。そんな者と は安心して取引ができません。
帳簿は、資本主義社会が円滑に運営されるために必要不可欠なのです。
大変酷ないい方かもしれませんが、あまりにも記帳することを否定的にお考えの場合は、事業
は断念したほうがよいと思います。廃業してサラリーマンになるか、記帳制度の未発達な外国 で事業をするのが賢明です。また、「個人の白色申告で・・・」も逃げ道になりません。白色申告 の場合も記帳義務はあります。 しかし、この記帳義務を果たすことは容易ではありません。税務署や金融機関などに厳しい対 応をされ、大変腹立たしい思いをされた社長さんは多いかと思います。だだ、記帳方法は業 種、業態、規模などによって千差万別です。作成しなければならない帳簿の種類を理解し、自 社に最適な方法を確立することが必要です。
当事務所では、お客様にとって無理無駄のない帳簿体系を確立することが会計事務所の重大
なサービスの一つと考えております。
税務署よりも・・・
依然として経済状況は厳しく、そう簡単には儲ける事ができないのが実情です。膨大な累積赤 字を抱え、逆立ちしても法人税が課税されない企業も存在します。 3K(交際費、交通費、広告費)はおろか、人件費、家賃、顧問料、さらには法定福利費(社会 保険料、労働保険料)、源泉所得税(?)と消費税(?)さえ削減の対象になっています。
金融機関の融資審査は厳しさを増し、特に決算書の精密さを要求しています。また、社長さん
は、経理数値から経営改善の糸口を懸命に探し出そうとしています。
「利益が出ますので、従業員旅行、忘年会、保険への新規加入を検討してください」、「事業規
模も大きくなってきましたので会社組織にしてください」などの、いわゆる節税は20世紀の遺物 となりました。この程度は周知の方法ですっかり陳腐化し、また、新たな節税方法も法令通達 で直ぐに封じられてしまいます。 「税務署に見られる経理」から、「金融機関にアピールする経理」、「経営改善に役立てる経理」 へと経理業務の目的が多様化しています。 これからの時代は、税務署、金融機関、内部管理の三要素を考慮し日常の経理業務を行う必 要があります。
経理のしっかりしている会社は
これは自信を持っていえることですが、経理がしっかりしている会社は環境変化への対応が素 早いということです。このような会社は、現状で売上増が見込めないと判断すれば、早々に新 規取引先・商品開拓、費用の見直し、金融機関への融資申し込みなどをしています。また、外 部第三者の意見にも耳を傾け、取捨選択の後に実行しています。
振替伝票が分からなくても、毎月の粗利(売上−仕入)、そこから人件費、家賃、交際費などの
諸経費、融資の返済額を差引いた収支ならば簡単に計算できます。何が収支を圧迫している のか。特定の販売先か、商品か、費用か。徐々に見えてくると思いますが。
漠然とした自信や不安ではどうにもならないのではないでしょうか。
経理がいい加減な会社の共通点
残念ながら当事務所のお客様の中にも倒産・廃業する会社があります。構造不況業種、後継
者難、体調不良など大変お気の毒な原因が大半ですが、中には「もう少し経理がしっかりして いれば」と悔やまれることもあります。
以下は、経理がいい加減で倒産・廃業した、あるいは倒産寸前の会社の共通点です。ご参考
にしていただければ幸いです。
(1)考えが甘い
「少しぐらい遅れても」、「誰かが助けてくれるだろう」、「許してくれるだろう」、「堅いことはいう
な」、「楽しくいこう」が、根本的思想です。当然、経理もいい加減になります。金融機関には適 切な説明ができないため融資が受けられず(遅れる)、税務署からは事実認定不十分なまま 追徴課税を余儀なくされ、結果として経営を圧迫します。
(2)自己中心的
「自分のやり方」、「自分の会社」、「周囲は必ず付いてくる」が、根本的思想です。金融機関や
税務署とは衝突ばかりします。金融機関は愛想をつかしますし、税務署は考えを改めるまで調 査を繰り返します。これでは、まともな経営ができるはずありません。
(3)お人好し
友人知人への「ある時払いの催促なし」の販売や貸付は日常茶飯事です。
(4)経理能力の不足
【初級簿記の知識】
簿記検定の勉強をする、経理学校に通う、そんな時間が惜しい方はこの本がよいと思います。この本では、個人事
業者と会社の両方が説明されています。さらには、会社の決算書の様式の概略までもが説明されています。つま り、簿記検定での3級と2級の一部分までをカバーしているということです。
【会計学入門】
分厚い会計の本の読破に挫折した方は多いことでしょう。しかし、この本ならページ数も少ないですので読み通せま
す。(内容は決して浅くはありません。)この程度は読み通さなければ、会計はマスターできないと思います。
【税法入門】
税法には様々な種類があり、それぞれが複雑に絡み合っています。この本では特定の税法ではなく、税法の全体像
を国際的視点も加えて簡潔に整理・紹介しています。
【よくわかる税法入門】
この世には「『面白おかしい』税金の本」が氾濫し、危険な節税、場合によっては脱税を軽々しく紹介しています。
当然、そのような本の内容を信じると大怪我をしてしまいます。この本は、大学のゼミナールに卒業生の税理士が参
加し、大変身近な税金の問題について学生と議論し、その後に教授が追加説明をするという形式になっています。
「いまさら、大学の教科書なんて・・・」と思われるかもしれませんが、内容的には学生よりも社会人や経営者向きで
あると思います。日常生活や企業経営で税の問題に遭遇した際に、この本で得たことが役立つはずです。
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