試算表(その仕組み)5/8

 

築山公認会計士事務所

 

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≪月次試算表≫

 

複式簿記の教科書では一事業年度の「仕訳」、「総勘定元帳」、「試算表」、「貸借対照表と損益計算書」の流れを説明しています。しかし、実務では「月次決算」として「月次試算表」を作成することが通常です。

 

月次試算表の一般的な様式は次のとおりです。

 

勘定科目

前月繰越

当月借方合計

当月貸方合計

当月残高

資産勘定

 

 

 

 

負債勘定

 

 

 

 

資本勘定

 

 

 

 

収益勘定

 

 

 

 

費用勘定

 

 

 

 

合計

 

 

 

 

(注)前月繰越と当月残高は借方貸方別に集計します。

 

資産勘定科目 前月繰越+当月借方合計(増加)−当月貸方合計(減少)=当月残高

負債勘定科目 前月繰越+当月貸方合計(増加)−当月借方合計(減少)=当月残高

資本勘定科目 前月繰越+当月貸方合計(増加)−当月借方合計(減少)=当月残高

収益勘定科目 前月繰越+当月貸方合計(増加)−当月借方合計(減少)=当月残高

費用勘定科目 前月繰越+当月借方合計(増加)−当月貸方合計(減少)=当月残高

 

年度の途中であることから収益や費用にも前月残高があることが、期首残高試算表と異なる点です。

 

《財務会計ソフトの試算表》

一般的様式は次のとおりではないでしょうか。

勘定科目

前月繰越

当月借方

当月貸方

当月残高

資産勘定

 

 

 

 

(資産合計)

 

 

 

 

負債勘定

 

 

 

 

資本勘定

 

 

 

 

利益

 

 

 

 

(負債資本合計)

 

 

 

 

 

勘定科目

前月繰越

当月借方

当月貸方

当月残高

収益

 

 

 

 

費用

 

 

 

 

(利益)

 

 

 

 

試算表というよりも月単位の貸借対照表と損益計算書です。ただし、前月までの残高と当月の貸借区別の増減を把握できることから、試算表の一種と考えることができます。

 

 

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