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最近、「起業支援」という奇妙な言葉が使われています。「起業」とは事業を起こすことで、事業
は「営利追求」が第一目的です。一方、「支援」とは、ボランティアに近い意味を持っています。 営利を追求して事業を起こした人に、対価を要求しないボランティアが尽くすのは本末転倒で す。
起業支援は、起業に社会的必要性があるから行われるのであって、支援を受けた起業家は
事業の社会的必要性を認識し、それに応えることを忘れてはなりません。
2000年前後のネットベンチャーブームの際、「起業すれば、自由に使えて返さなくてよい資金
が集まる」という風潮がありましたが、今はそんなに甘くありません。むしろ、「起業」とか「ベン チャー」を詐欺用語の代名詞と考える風潮さえあります。
「起業支援」は、あくまでもビジネスの一環として行われることを忘れてはなりません。
しかし、起業家にとって有意義な支援は存在します。これを使わない手はありません。
以下は、起業時のみならず起業後もお世話になることが多い団体や機関です。多くの先発企
業も、これらの門をたたいています。まずは、各サイトにアクセスしてみてください。
独立行政法人中小企業基盤整備機構 http://www.smrj.go.jp/index.html
日本商工会議所 http://www.jcci.or.jp/
全国信用保証協会連合会 http://www.zenshinhoren.or.jp/
国民生活金融公庫 http://www.kokukin.go.jp/
いずれの団体も、いわゆる「公的機関」ですが、かなり敷居は高いと考えなければなりません。
「起業支援」をうたってはおりますが、現実にはそれなりに実績と余力のある企業しか相手にし てくれません。過渡の期待を寄せるのは禁物です。
起業当初に調達できる資金は、ぜいぜい500万から1000万円です。それ以上、特に目先の
運転資金の調達にはほとんど応じてくれないと考えてください。
1.起業支援セミナー
各地で各団体や業者が「起業支援セミナー」を開催していますが、アウトラインの説明に終始
し、最終目的は団体への加入や自社商品の購入です。「起業支援」は客寄せパンダに過ぎな いのです。必要以上の出席はしない方がよいと思います。
2.起業情報誌
とても役立つ代物ではありません。ほとんどの起業情報誌が、「成功者の自慢話」と「FCの広
告」に終始しています。また、会社設立、事業計画、税金に関する記述も大変曖昧です。
購読はほどほどにすべきです。
面倒でも、各分野の専門図書の購読や関連役所・専門業者への問い合わせを怠ってはなりま
せん。
3.開業詐欺にご注意を
起業家が狙われています。あらゆる意味で汚れていないからです。起業家の元勤務先からの
退職金、融資を受けることのできる余力、潔白な経歴が詐欺師の絶好のエサです。
高額商品の押し売り、他の保証人になることの強要、他の会社の名目役員となることの強要
などが詐欺師の最終目的です。
詐欺師の多くが、「無対価の起業支援」を売り物としています。くれぐれもご注意ください。
これから起業する人は、「起業するときは援助してくれる人が現れる」との「幻想」を抱くことは
禁物です。一度起業したならば、「独立自尊」を肝に銘じなければなりません。
4.起業家は嫌われている
「世間知らず」、「リストラで首になった奴」、「考えがコロコロ変わる」、「会社ごっこをしている」、
「元気なのは最初だけ」など、起業して間なしの人を嫌う人がいます。
「初心忘れるべからず」とよくいわれますが、「初心」ほど怖いものはありません。
「七転び八起き」で事業のコツを会得した、先輩諸氏の意見には謙虚に耳を傾ける必要がある
のではないでしょうか。 ![]() |